先輩の声1 ｜ 神奈川県歯科医師信用組合

学生時代は何に力を注いでいましたか、またどんな就職活動をしてきましたか？

私は小学生の頃から高校を卒業するまでひたむきに野球を続けてきました。野球部の活動の合間を縫って、効率的にスケジュールを立てたことで就職活動に充てる時間がたくさん生まれました。そのため面接の練習や応募する会社の下調べを十分に行い、本番の面接に備えました。また私は商業高校に通っていたこともあり金融に興味が芽生え、金融機関である神奈川県歯科医師信用組合を志望しました。

金融機関で仕事をする上で心掛けていることは何ですか？

心掛けていることは次の３つです。

一つ目は歯科医院への訪問時に行う業務（現金の授受、各種書類の説明および署名捺印をもらうなど）を正確かつスピーディーに行うことです。なぜなら金融の世界では「現金その場限り」と言い、現金の数え間違いはあってはならないからです。また診療中に態々時間を割いて下さる歯科医師の先生方もいらっしゃるので、ご迷惑をお掛けしないようにするためです。

二つ目は相手の立場になって考えることです。ひとりよがりに私が購入してほしい商品を歯科医師の先生方に提案しても、当然ながら耳すら傾けてくれませんし、琴線にも触れません。歯科医師の先生方が何に悩んでいるのか、何が心配なのかを推し量り、時には会話の中で聞き出し、歯科医師の先生方に一番あったプランや解決策を歯科医師の先生方と一緒に探り出します。

三つ目は個人情報を扱っていることを自覚することです。先生の資産状況や、渉外訪問で目にした家族構成などの仕事上知り得た情報は決して外部に流出させないよう厳重に管理しています。

現在の業務内容は何ですか？

渉外業務を担当しています。一日の流れはおおよそ以下の通りです。

◇朝出社

当日の訪問先へ持っていく現金や書類等を準備

◇9時ごろ外回りへ出発

歯科医院や歯科医師の先生方のご自宅へ訪問（一日約12件）

新規訪問は月に２～３件

◇16時～17時ごろ帰店

当日受け取った現金の集計、伝票処理や翌日の準備、上席への業務報告

◇18時30分ごろ退社

また、私は意欲的に渉外業務に臨むため、自分自身で毎月獲得する融資額の目標値を設定しています。ひと月が終わると、頼りになる先輩と反省会をして何が良かったのか、悪かったのか、来月はどうするかなどの分析をしています。

今の仕事で大変だったことは何ですか？

大変だったことは仕事をやる上で最低限求められる業務内容や知識を習得することでした。なので、入組当時は右も左も分からず苦労しました。ですが、サポートしてくれる職場の先輩や上司がいるので、私が分からないことを教えてくれます。
知識を増やすため、そして同じことで困らないように、私は常に教えてくれたことをノートに書きとめる習慣を続けています。そのノートは今でも外回りの時には常に携帯し、いつでも読み返しできるようにしています。

どんな時に仕事にやりがいを感じますか？

融資の相談から受けて、プランを立てて、契約まで頂けた時はやりがいを感じます。歯科医師の先生方は歯科医師でありながら経営者でもあるので、医院の経営、従業員への給与、業者への支払いや設備投資さらにはお子様がいる場合は学費のことも考える必要があります。そこで私たちが何か一つでも力になれた時にやりがいを感じます。

歯科医師の先生方と話をして印象は変わりましたか？

変わりました。今までは当然ですが診療している所でしか歯科医師の先生方を見たことがありませんでした。しかし実際に当組合に入組し、歯科医師の先生方と交流をすることで歯科医師の先生方の医療従事者とは別の一面を見ることができます。開業した歯科医師の先生方は医療従事者であると同時に医院の事業主でもあるので、金銭面や設備面を事細かく把握する経営者であると痛感しました。まだ私自身の渉外経験は浅いですが日々努力を怠らず、そのような経営者でもある歯科医師の先生方のお力になれるように心がけています。

学生の皆様へ一言お願いします。

全国で唯一の歯科医師専門の金融機関なので、他の金融機関とは違う特色があります。一番の特色は何といってもお客様の殆どが歯科医師の先生方であるため、歯科医師の先生方と交流ができる点です。歯科医師の先生方の意外な一面が見られたり、また一人ひとりの歯科医師の先生方を含めた歯科業界全体の発展に貢献できたりと責任感や、やりがいを持って働ける環境があります。